Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ

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2019/05/18 幻冬舎・見城徹社長の実売部数発言についての、津原泰水氏・その他の作家の反応まとめ

(下記にも関連記事があります)

https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/05/16/065035
https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/05/17/041610

 

幻冬舎・見城社長が出版中止作家の「部数さらし」のち謝罪 同業者から集中砲火「完全に一線越えてる」(毎日新聞) - Yahoo!ニュースheadlines.yahoo.co.jp

www.j-cast.com

togetter.com

「君の膵臓をたべたい」などのベストセラーで知られる住野よるさんは「幻冬舎の担当さんは大好きだけど、幻冬舎は好きじゃない」とつぶやき、ミステリーファンに人気の高い葉真中顕さんは「版元の社長が揉(も)めてる作家の著作の部数を実売込みで公開するとか、完全に一線越えてる。作家の言い分への反論だとしても、こんなやり方はない」と批判。文芸評論家の杉江松恋さんも「見城さん、これはひどいや。あなたの会社で本を出す気持ちになった作家に対する敬意はゼロなのか」と続いた。高橋源一郎さんが「『個人情報』を晒(さら)して『この人の本は売れませんよ』と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが」と怒りをあらわにすれば、思想家で著書も多い内田樹さんは「やはりここまで来たら、日本の作家は『幻冬舎とは仕事をしない』ということを宣言すべきだ」とまで訴えた。

 

幻冬舎による実売部数暴露に高橋源一郎氏、平野啓一郎氏らが猛反発 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載www.tokyo-sports.co.jp

www.cyzo.com

波紋は文壇界に広がり、芥川賞作家の平野啓一郎氏(43)も17日、「やり過ぎだろう。見るに耐えない」と見城氏に苦言を呈した。

映画評論家の町山智浩氏(56)は「作家の協会は出版社に対して共同声明だしたほうがいいよ。『出版すると約束した本は必ず出す』『実売部数を著者の了解なしに公表しない』」と促した。

 

幻冬舎の見城徹社長、実売部数のツイート削除し謝罪 - 芸能 : 日刊スポーツwww.nikkansports.com

作家の倉数茂氏は「信じられないこと 出版社の社長が自社で出した本の部数が少ないと作家を晒しあげる。ふつう編集者や営業は、一緒に作った本が売れなかった時『力が及びませんでした、残念です』というものだよ。もちろん同じことを作家は編集者たちに思っている。見城氏は作家ばかりでなく、自社の社員もバカにしている。商品としての本は、作家だけじゃない、編集者、デザイナー、営業、みんなで作るものじゃないか。もちろんこんな業界の基本のキを知らないわけがない。これじゃあ売り上げが悪いならでてけ、という単なる場所貸し会社じゃないか」と憤った。
ミステリー評論家の千街晶之氏は「たぶん社長にはもう言葉は通じないと思うが、幻冬舎から本を出している作家たちも怒りの声を上げている現状を、幻冬舎の他の人たちは認識してほしい。幻冬舎から出した本で推協賞をとったばかりの葉真中顕氏が、その恩義ある版元に怒りを表明せざるを得ない心境をあなたたちは受け止めるべきだ」と訴えた。

 

幻冬舎社長ツイートに批判 「日本国紀」巡り作家と対立:朝日新聞デジタルwww.asahi.com

biz-journal.jp

見城さんのツイートについて、出版事情に詳しいライターの永江朗さんは「編集者としての基本的な倫理にもとる。出版社と作家との間で実売部数が共有されるのはありえると思うが、腹いせに世界中にさらすのはまったく次元の違う行為。出版社が出版物をないがしろにするのは末期症状だ」と批判する。出版社は、単なる営利企業ではなく、活字文化の振興という使命も担う。そのために再販制度もある。日本出版学会の会長を務める植村八潮・専修大学教授(出版学)は「出版不況のなか、ビジネスとして成り立つことが優先され、そうしたひずみの表れだ」と指摘する。

 

幻冬舎の部数公表「ダメージなし」津原泰水さん一問一答:朝日新聞デジタルdigital.asahi.com

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――幻冬舎に今後求めることはありますか。
「特にありません。強いて言えば、『○○を語るな』と言われたら、僕は『○○を語るなと言われた』と言いたいんですね。言論の自由です」


【万城目学氏】昨日のツイート、見城徹さんまで届いたらしい。でも、いまひとつピンと来なかったらしい。

 

【喜国雅彦氏】今回の部数発言はさすがにスルーできません。その本に僕は漫画で参加させてもらってます。どうもすみませんでしたね。安心してください。もう二度と貴社では描きませんから(雅)。

 

【宮内悠介氏】幻冬舎さんとは仕事の約束が控えているので、事の推移を複雑な気持ちで見守っていた。でもこれは津原さんのほうを応援したい。この一言で仕事が飛ぶなら、残念だけど仕方ない。

 

【藤井太洋氏】幻冬舎はトラブルになると「売る努力をする」と自ら誓った出版契約を破る倫理観の企業だということか。

 

【盛田隆二氏】幻冬舎の見城社長のように「この作家は売れません」と言わんばかりに実売部数をツイートされたら、僕は他の出版社から声をかけられなかっただろうということ。


【渡辺浩弐氏】幻冬舎の本って数字バラしてもいいの? じゃ。 この本、印税2%でした

 

【幻冬舎/箕輪厚介氏】祈ってないで届けるための方法を死ぬ気で考えて必死で実行すればいいのに。