Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ

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2019/05/19 起業後最大の危機か 幻冬舎・見城徹氏の発言に日本を代表する作家たちが反論 謝罪するも論点ずらしと指摘

起業後最大の危機か 幻冬舎・見城徹氏の発言に日本を代表する作家たちが反論 謝罪するも論点ずらしと指摘 | TABLOtablo.jp

会社的に一番きついのは世間から『幻冬舎の本はもう買わない』という不買運動が起きること、そして看板作家たちが書かなくなったり、過去の著作を引き上げるということでしょう。見城さんは実売暴露については謝ったものの、津原さんに対する圧力疑惑は解決していませんし…。

 

幻冬舎社長 実売晒し謝罪するも非難止まず…不買宣言する人も | 女性自身jisin.jp

しかし見城氏が謝罪した後も、非難の声は止まない。見城氏は騒動を起こしたことについて言及しているが、津原氏への謝罪がないためだ。

 

幻冬舎・見城徹社長に寄せられた作家の批判総まくり! 幻冬舎から著作出版の作家も…能町みね子は「青林堂と合併すれば」|LITERA/リテラlite-ra.com

 

内田樹さん「日本の作家は『幻冬舎とは仕事をしない』ということを宣言すべき 」ツイートに賛否 | ガジェット通信 GetNewsgetnews.jp

 

見城徹がヤバい:ロマン優光連載135 - ブッチNEWS(ブッチニュース)bucchinews.com

『殉愛』に書かれていることに事実でないことが多く含まれ、裁判で負け続けているというのに公式に見解を示すことなく、知らん顔で売り続けてたり、『日本国紀』のWikipediaコピペ問題が指摘されても公式に謝罪することなく黙って改訂して版を重ねていたり、見城さんという人は本当にマズイことには本題に触れることなくダンマリで通そうとする人だという印象があります。そこを指摘する人が自分より弱い立場の人だと判断すると高圧的に振る舞って黙らそうとするわけですが。そう考えると、花村さんのツイートの内容に触れないのは、それが本当にマズイ事実なのかもしれない気がしてきちゃいますね。

 

【常見陽平氏】見城徹を嫌いになっても、幻冬舎を嫌いにならないでください

www.yo-hey.com

「部数」は著者が決めるものではない。「発行部数」に関しては、何冊刷るのかを決めるのは出版社だ(ごくたまに、○万部以上の案件は受けないという著者も存在するが)。「実売部数」に関しても、作品が優れているかどうかや、著者の力(知名度や実績、売る努力)だけで決まるわけではない。売れている本でも、在庫リスクを考え、増刷がかからなかったり、かかってもわずかな部数ということもある

 

出版社が売れる本しか出さなかったら、J・K・ローリングはハリーポッターどころかデビューすることすらできなかったし、呉座勇一先生は『応仁の乱』を出せず、日本史ブームもなかったよね。

 

「日本国紀」を巡る幻冬舎社長と作家との対立から見えた「出版村の終わりの始まり」(植村八潮) - 個人 - Yahoo!ニュースnews.yahoo.co.jp

出版社に所属する編集者では、以前のように作家の創作活動を優先して自由に振る舞うことが難しい時代となったのだ。また、出版社が作家の生活を支えることで、自社に縛ることも困難である。ネットを使って、セルフプロディースの巧みな作家も活躍するようになったが、作品の売り込みに時間を割きたいとは思わない作家のほうが、まだ一般的だろう。作家が創作活動に専念する一方で、出版機会を増やし、作品の流動性を高めていくことが求められている。そのためには、欧米のように作家エージェントが、著者と契約し、作品を売り込んでいく形に変わっていくだろう。

(注:文中に「幻冬舎文庫として印刷した部数が5000部と聞いて」とありますが、見城社長の言う「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目」である「音楽は何も与えてくれない」は文庫ではありません)


例の津原先生と幻冬舎の騒動について考えてて、ふと、出版権消滅請求っていう制度は、もっと活用されてもいいし、そういう制度の存在はお互い認識しとくべきなんじゃないか、と思いついた。

出版社が、著者の本を絶版や品切れ重版未定状態のままにして、著者から請求を受けたのに3か月以内に書籍が入手可能な状態にしなかった場合、著者は、出版権を消滅させることができる