Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ

毎日の出版業界・図書館・情報学関連のニュースをまとめたブログです。扱う領域は書店・出版社・図書館・取次・本(電子書籍も)とその周辺について。

2019/05/29 【日販/赤字決算関連記事まとめ】出版取次大手・日販、19年ぶり赤字 輸送費増追い打ち

 出版取次大手・日販、19年ぶり赤字 輸送費増追い打ち:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

https://www.shinbunka.co.jp/news2019/05/190529-01.htm

売上高は前年比で5・8%減って5457億円。純損益は2億円の赤字だった。売上高の約9割を占める取次事業で3億円の営業赤字を出した。
日販によると、書店での出版販売金額は、ピーク時の半分ほどに落ち込んでいる。人手不足でドライバーの賃金が上がり、配送コストが増えたことも追い打ちをかけた。業績の改善策として、出版社に対し、輸送費の負担増などを求めているという。

 

2018年度決算報告 | 日本出版販売株式会社www.nippan.co.jp

○日販グループ(連結子会社数25社)の2018年度決算の売上高は5,457億円。雑誌を中心とした店頭販売の落ち込み、廃業店の増加等により5.8%減、333億円の減収となりました。

○営業利益は、コンテンツ事業、不動産事業を除くすべての事業で減益となっており、全体では、10億円(対前年56.6%減)、13億円の減益となりました。経常利益は同じく10億円(対前年57.5%減)、14億円の減益となり過去最も低い水準となりました。

○特別利益4億円、赤字店舗の減損損失、㈱リブロプラスにおける企業年金基金脱退による損失等特別損失7億円及び法人税繰延税金資産の取崩し等10億円を加減すると親会社株主に帰属する当期純損失は2億円(対前年129.0%減)となりました。


【日販】2018年度決算報告資料
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/20190529_kessan.pdf

○取次事業 取次事業は、売上高5,052 億円(対前年6.3%減)、営業損失3億円(対前年178.0%減) となりました。

○小売事業 小売事業は、売上高639億円 (対前年 0.5% 増)、営業損失21百万円 (対前年 233.2% 減)となりました。(略)当事業年度のグループ書店の新規出店は7店舗、閉店は12店舗、2019年3月末時点の店舗数は266 店舗となりました。

1-5. 単体経営成績 日販は、売上高は4,390億円で233億円の減収、経常利益は9億円と1億円の減益となり ました。減益の要因は本業である取次事業によるものです。

トーハンとの協業 株式会社トーハンと物流協業の検討を開始する基本合意書に基づき、両社間における物流協業の可能性について検討を行ってまいりました。(略)2020年度以降順次、該当業務について両社が保有する物流拠点の統廃合を実行に移し、効率的な出版物流の実現を目指します。

 

持株会社体制への移行及び役員・執行役員の体制について | 日本出版販売株式会社www.nippan.co.jp

https://www.shinbunka.co.jp/news2019/05/190529-02.htm
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/officers_20190529.pdf

当社は2019年10月1日をもって「日販グループホールディングス株式会社」に商号を変更いたします。また、完全子会社「株式会社日本出版販売準備会社」が2019年10月1日をもって、子会社管理および不動産管理を除き当社が営むすべての事業に関する権利義務を承継し、同日付けで「日本出版販売株式会社」に商号を変更いたします。

 

【EDINET】日本出版販売株式会社 臨時報告書
https://bit.ly/2WtgbuV

 

 


■以下、直近の関連記事です。


【文化通信】日販懇話会、平林社長が取次事業初の赤字と報告 (2019/05/24)
https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/05/25/082149

 

【日販公式】2019年度 日販懇話会 開催 (2019/05/23)
https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/05/24/081416

 

新文化】日販の平林彰社長、サプライチェーン改革に意欲(2019/05/22)
https://bookness.hatenablog.com/entry/2019/05/23/081634

 

「取次」を必要としない米国 必要とする日本 | ちえのたね|詩想舎

society-zero.com

 昨年日販の平林社長が放った、非常事態宣言は記憶に新しい。(略)そして2019年初頭、持ち株会社方式に組織を変更。見方によってはいつでも取次業を切り離す準備が整ったともいえなくもない。

 

2019/06/08 編集後記:1235号|週刊金曜日公式サイト - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

出版取次大手の日販は2018年度の決算が赤字だったと発表した。(略)取次事業は雑誌、書籍の大幅な減収と物流コストの上昇に伴い営業損失3億円を計上したとのこと。業績回復のため本業(取次事業)の復活に向けて取り組むそうだが、10月からの持株会社体制への移行は、本業が立ちゆかなくなったときのリスクヘッジのような気がしてならない。

 

書店の文教堂 第2四半期も赤字、コミックや雑誌の販売不振が続く(2019/04/12)

www.tsr-net.co.jphttp://211.6.211.226/tdnet/data/20190412/140120190412403863.pdf

文教堂HDは2018年8月期連結決算が債務超過となり、その後も解消できず、上場廃止の猶予期間(2019年8月31日まで)に入っている。経営不振から借入金返済や筆頭株主の日本出版販売(株)(TSR企業コード:291142800、千代田区)への支払いの一部猶予を受けており、継続企業の前提に関する注記(GC注記)が記載されている。

 

2019/06/28 文教堂グループHD、子会社「文教堂」の事業再生ADR手続利用の正式申請及び受理を発表 - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

 

2019/07/12 事業再生ADR申請の文教堂、金融機関が返済の一時停止に同意(今までのまとめあり) - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

当社グループは、上述した改善施策を含む経営改善計画を策定する間、金融機関からの借入金の返済及び当社の筆頭株主である主要取引先の日本出版販売株式会社への仕入債務の一部の支払いを猶予することについて、全取引金融機関及び日本出版販売株式会社の同意を得ております。

当第3四半期連結累計期間においても、営業損失351,306千円、経常損失428,962千円、親会社株主に帰属する四半期純損失513,075千円を計上した結果、依然として735,672千円の債務超過となっております。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

 

2019/07/19 粉飾歴40年「フタバ図書」に溜まった膿 - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

大手書店の「フタバ図書」(広島市西区、グループ年商373億円)が6月24日に緊急招集したバンクミーティングで「40年前から粉飾決算をおこなってきた」と告白し、話題になっている。関係が深い取次最大手の日本出版販売は当面支援するとみられ、銀行団から返済の一時棚上げも認められたものの、経営再建できるかは未知数だ。

 

出版状況クロニクル133(2019年5月1日~5月30日)(2019/06/01)

odamitsuo.hatenablog.com

4.そのWonder GOOはRIZAP傘下にあるのだが、今期のRIZAP連結決算は193億円の赤字となっている。
この決算で明らかになったのは、Wonder GOO=ワンダーコーポレーションの不採算事業の撤退費用として、48億円の特別損失が出されていることである。
本クロニクル130でふれたワンダーコーポレーションが売上高からすれば、RIZAPの中核企業であり、TSUTAYAのFC、つまり日販が取次だから、その再建の行方は両社にも多大な影響を及ぼしていくだろう。
また同127で既述しておいたように、そのうちの15店は大阪屋栗田に帳合変更しているので、そちらへも波及するかもしれない。

 

2019/06/23 【ワンダーコーポレーション/日本文芸社】ライザップ社長が赤字謝罪 株主総会、松本晃氏は取締役退任 - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

 

2019/06/24 【ワンダーコーポレーション/日本文芸社】ライザップ「今期赤字なら退任」明言の瀬戸社長、その勝算は - Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめbookness.hatenablog.com

グループは、WoderGOOや新星堂の店舗閉鎖を進めており、2019年3月末までに22店舗を閉鎖した。今期もさらに店舗の閉鎖を進める見通しだ。
店舗の閉鎖を進めた結果、2019年3月期に720億円台だったワンダー社の売上高は、2020年3月期は610億円規模に縮小する予想だ。