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2019/09/27 【文教堂】事業再生ADR手続の成立及び債務の株式化等の金融支援に関するお知らせ

文教堂は2019年06月のADR申請後、債務超過(7億3500万円)の解消については資本金を19億円減資することで対応し、さらに本部事務所(約7億円)や京都店の不動産(約14億円)を売却してとりあえずのキャッシュを作りましたが、約140億円に上る有利子負債をどうやって返していくのかは不明でした。
今回の発表は簡単にまとめると下記のような内容となっています。

 

・債権者同意の下、ADRが成立(とりあえず破産や裁判などは回避)
・債務の株式化で、債権者である銀行団から42億円弱を調達
文教堂筆頭株主である日販が5億円を出資
・上記2件は、文教堂が銀行団と日販に対して、47億円弱の種類株式を第三者割当で発行することで実施(1株1,000万円の種類株式を466株発行、日販はそのうち50株を取得)
・アニメガはソフマップへ売却(売却額非公表)
ジャスダック上場廃止の猶予期間は2020年8月末まで延長
・2019年8月期(2018年9月1日~2019年8月31日)の業績予想は売上高245億円(前期273億円)、経常損失5.5億円、純損失33億円

 

以前の筆頭株主であり、2016年に日販ヘ文教堂を売却した大日本印刷DNP)は、それ以降も文教堂の第2位の株主ではありましたが、今回はさすがに付き合わなかったようです。
なお文教堂の店舗数は、2018/08/31の時点では161店舗でしたが、2019/09/06現在は130店舗と、1年で30店舗が閉店し、その後も更に閉店が続いています。

 

事業再生ADR手続の成立及び債務の株式化等の金融支援に関するお知らせ
http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_01.pdf

本日、事業再生ADR手続に基づく事業再生計画案の決議のための債権者会議(第3回債権者会議)において、対象債権者たるすべてのお取引金融機関の皆様からご同意をいただき、本日をもちまして事業再生ADR手続が無事に成立いたしました。また、事業再生ADR手続外において、主要株主である日本出版販売株式会社(以下「日販」といいます。)からも金融支援等に関するご同意をいただきましたので、下記のとおり、あわせてお知らせいたします。

3金融機関による支援

(1)債務の株式化
一定額以上の債権を有する対象債権者たるお取引金融機関6行より、既存借入金債務の一部について、債務の株式化によるご支援をいただきます。その支援総額は、総額4,160百万円を予定しております。

(2)債務の返済条件の変更
>対象債権者たるお取引金融機関8行より、既存借入金債務について、2025年8月末日までの返済条件の変更によるご支援をいただきます。

4日販による支援

(1)資金調達

当社グループは、主要株主である日販からの500百万円の出資により、資本の充実を図ります。また、当社グループの事業・収益向上のために必要な場合には、別途、日販と協議のうえ、追加の支援を受けることを検討します。


【日販】株式会社文教堂グループホールディングス事業再生計画における当社の支援について

www.nippan.co.jp

筆頭株主としての責任に鑑み、以下の通り支援を行うことを決定いたしました。 

日販は文教堂GHDへ500百万円の出資、ならびに取引変更時の在庫の一部支払についての再延長を通じて事業再生を資金面で支援してまいります。また、今後の事業・収益向上のために、ノウハウの提供による事業面での支援、人材の派遣による人事面の支援を行います。


第三者割当による種類株式の発行、種類株式の株式併合及び内容変更、定款の一部変更、資本金及び資本準備金の額の減少に関するお知らせ
http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_04.pdf

www.nikkei.com

株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社横浜銀行三井住友信託銀行株式会社、株式会社商工組合中央金庫、株式会社静岡銀行(以下総称して「本件引受金融機関」といい、以下個別に言及する場合には「株式会社」を省略します。)及び日本出版販売株式会社(以下「日販」といい、本件引受金融機関とあわせて「本件引受人」といいます。)との間で、引受契約書を締結し、第三者割当の方法により、総額4,660百万円のK種類株式を発行する

当社の事業再生に対するご支援及び当社に対する資本性資金を提供していただけるスポンサーを探索すべく、2018年10月から2019年7月にかけて約30社の候補先に対して、支援の打診を行ってまいりましたが、日販を除き、ご関心を示して頂けた候補先はございませんでした。

4.資金使途の合理性に関する考え方

本募集株式発行のうち、本件引受金融機関より調達する資金については、各引受金融機関から当社及び当社子会社が借り入れている有利子負債4,160百万円の弁済のための資金として使用する


東証、文教堂GHDの上場廃止の猶予期間を延長 20年8月末まで

www.nikkei.com

http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_06.pdf

当該猶予期間は2020年8月31日までとなりますが、当社は、本日付「事業再生ADR手続の成立及び債務の株式化等の金融支援に関するお知らせ」および「事業再生計画の東京証券取引所への提出について」にてお伝えした事業再生計画に従い、2020年8月期において債務超過を解消する予定です。


事業再生計画の東京証券取引所への提出について
http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_02.pdf


【アニメガ】文教堂グループホールディングス<9978>、アニメキャラクターグッズ販売事業をソフマップに譲渡

maonline.jp

www.nikkei.com

http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_03.pdf

同日付で成立した事業再生ADR(裁判外紛争処理解決手続き)に基づく再生計画に沿った措置。当該事業の業績は売上高5億2500万円、経常損失7750万円。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2019年10月31日。


業績予想に関するお知らせ
http://www.bunkyodo.co.jp/company/date/press20190927_05.pdf

kabutan.jp

2019年7月12日に公表いたしました「2019年8月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」において、未定としておりました2019年8月期(2018年9月1日~2019年8月31日)の業績予想について、下記のとおりお知らせいたします。

2019年8月期通期連結業績予想(2018年9月1日~2019年8月31日)

売上高24,522百万円 営業利益△412百万円 経常利益△554百万円 純利益△3,346百万円 

 

 

 

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